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・CEATEC 2019 イベントレポートを掲載しました。

幕張メッセで開催されたIT総合展示会「CEATEC 2019」のフォトレポートです。20周年を迎える大規模なイベントであり、出展数はかなりの数となっていました。ほんの一部になりますが、いくつかのブースについてご紹介いたします。
富士通 様[総務大臣賞受賞]
3Dセンシング技術として、AI自動採点支援システムの動画によるデモンストレーションが展示されていました。体操競技へのシステム導入が計画されているそうです。このほか、デジタルアニーラの実用化、セキュリティ技術、次世代スーパーコンピュータなどが紹介されていました。
みずほ情報総研 様
AIが生成した3Dのサイバーマルチタレントさんがお迎えしてくれました。自然なリアクションで、ブース案内などのコミュニケーションが可能となっているそうです。オリンピックの開催が近いこともあり、他のブースでもAIを活用したコミュニケーションや自動翻訳に関する展示が多く見られました。
RICOH 様
E Ink社の電子ペーパー技術を採用したデジタルホワイトボードの試作機が展示されていました。ドキュメントを表示したり、スタイラスペンによる手描き操作が可能となっています。視認性や操作性は実用レベルに達している印象でした。
PFU 様
免許証やパスポートなど顔写真入り証明書のスキャン機構と、カメラ撮影による顔認証を組み合わせた装置が展示されていました。本人確認がスタンドアローンで完結するため、機密情報の管理が不要であることがアピールされています。今回の展示では、スマートロック開錠への応用例が紹介されていました。
LIXIL 様
会場内でひときわユニークな展示として、便の形や大きさをAIで自動分類するというトイレのデモンストレーションが実演(※模造物を使用)されていました。健康管理などへの応用を検討されているそうです。なお、学習用教師データの入手については、社員の方に協力してもらったというお話でした。
AGC 様
開催テーマのひとつである「5G」に関する取り組みが盛んになっていますが、こちらのブースでは移動体通信向けの車載ガラス設置アンテナが展示されており、それらをフロントガラスなどに内蔵した実車(日産GTR)が配置され、試乗体験できるようになっていました。
コーデンシ 様
各種センシングモジュール技術として、小型ARMボードで構築された機材により実際に動作している様子が多数展示されていました。写真はハイスピードCMOSセンサソリューションというもので、高速移動体の検出やパターンマッチングを実現しているそうです。その他、IR、照度、微粒子、ToF、通過検知など様々なセンサが展示されていました。
LINX 様
多岐にわたる先端テクノロジーを手掛けられているそうで、画像処理ソフトウェアのライブラリ製品などが紹介されていました。性能の限られた組み込み向けARMプロセッサ上でも高速に動作することを示すデモンストレーションが展示されていました。
SONY 様
6年ぶりの出展とのことで、開催前から注目されていました。今回は医療技術にフォーカスした内容となっており、比較的マイナーな分野ではありますが、イメージング技術を生かした手術用顕微鏡、細胞分析装置などで高画質医療モニターを用いた動画によるデモンストレーションが展示されていました。
バンダイ 様
昨年に続きモビルスーツ型STEM教育キットが展示されており、こちらは今月から予約販売が開始されているそうです。その他、シューティングゲーム「ゼビウス」をプレーするAIロボットや3D広視界映像など、エンターテインメント要素の際立つブースとなっていました。
NEDO 様
超電導パラメトロン素子を用いた、量子アニーリングマシンの展示が注目を集めていました。こちらのプロジェクトでは、多くの産業分野に内在する「組み合わせ最適化問題」の高速な探索の実現に向けて、量子効果の優位性を理論的に実証することを目指しているそうです。
2019年10月17日